本当にいいのか?後悔は…」
氷室は彼女に再度、問いかける。カーテンの隙間から差し込む僅かな月明かりがベッドに向かい合わせで座る彼女と彼を仄白く照らす。
「同じ事を聞かないで下さい…わたしは零一さんが大好きなんです。」
呟き、氷室の言葉を遮るように彼の唇に唇を重ねた。息継ぎをしようと微かに唇をずらすと氷室は歯列をなぞりながら舌を割り込ませて彼女の舌に絡めた。
息遣いが次第に荒くなり氷室がまわす腕にも力がこもり彼女は力無く彼に身を任せた。
彼は彼女に愛おしげに額にキスを落とすとその身体をベッドに優しく横たえた。
彼女は嬉しそうに頬を紅潮させ潤んだ瞳で彼を見つめ瞳を閉じた。
彼は柔らかいその唇に唇を重ね衣服を脱がしながら次第に彼の唇は彼女の頬、耳、首筋、鎖骨をなぞり白いきめ細かな柔肌に赤い痕を残していった。
彼女は赤い痕を落とされる度に小さな肩をぴくんと震わせて身を捩り快楽に身を任せた。
「はぁ…ああっ!」
「辛いなら中断しようと…言いたいところだが。済まないがそういう訳にはいきそうにもない。」
熱い吐息で彼女に囁きながら彼女の下着をゆっくりと身から外していった。
露わになった胸元に赤い痕をを花弁の様に散らす。その度に小さな背中を捩り喘ぐ彼女を愛おしげに見つめた。
汗ばんできた頬を優しく指で撫で彼は彼女の足に身体を割り込ませる。
「全身の力を抜きリラックスしなさい。力を込めるとお互いに辛いぞ?」
こくりと力無く頷く彼女によろしいと優しく笑いかけて彼はベルトを外しズボンと下着をを脱ぎ捨て彼女の身体にその身体を重ねた。
小さな呻き声を上げて彼女が氷室の背中に爪を食い込ませた。
背中に鈍い痛みを感じながら彼は更に奥へと自身を挿入していった。
「君を愛している。永遠に君を手放すつもりは無いから覚悟しなさい。」
「わたしも…零一さんのこと…愛してます…絶対に零一さんを…離しませんから…はぁ…」
「結構。少し動くが大丈夫だろうか?」
「零一さんの為なら我慢…出来ます。それに、夢の様なんです。」
「そうか。ありがとう…。」
氷室は汗ばむ彼女の頬に優しくキスをし彼女の身体に振動を与え始めた。
シーツが波打ち彼らの手が重ね合わされる。
熱い吐息と火照る身体を重ね合わせ彼らは果てた。
薄暗い室内でまだ熱気の冷めない身体を寄り添わせ彼らは静かに眠りについた。
END
はい、期待していた方がいましたらごめんなさいっ!
こういうのってノマの方が難しいですね(泣)
脱童貞おめでとう!センセ!逃げます